端末表示名を一括で変更したい

端末表示名を一括で変更する方法について

iOS/iPadOS端末を管理する上で、端末を識別する情報の一つに「端末表示名」があります。
mobiconnect管理画面上に表示される「端末表示名」は、端末本体の設定>一般>情報>名前 に
表示される端末の「名前」の情報を取得して表示しています。

そのため、端末ごとに異なる「端末表示名」を設定して端末を管理したい場合、端末本体の「名前」を変更後、あらためて端末情報を取得する必要があります。

管理する端末台数が多い場合、端末本体の「名前」を1台ずつ変更するには時間と労力を要し、現実的ではありません。

そこでmobiconnectの「端末タグ」と「iOS・macOS設定」を利用することで、端末本体の「名前」を端末ごとに変更することが可能です。また、CSVファイルを使用すれば、複数端末の「名前」を一括で変更できます。
この方法を利用して端末ごとに異なる「名前」を設定し、その後「端末表示名」を更新する手順をご案内します。

端末表示名の一括変更手順

1.端末情報に「端末表示名」の端末タグを設定する

  1. 全端末または端末を選択して、端末情報をCSVファイル出力し、ダウンロードします。
    CSVファイルは、全端末の情報をCSV出⼒するまたは選択した端末の全情報または個別の情報をCSV出⼒するを参照して出力してください。
    ※「全項目の出力」でCSVファイルを出力します。任意の項目のみ出力したCSVファイルはフォーマットが異なるため利用できません。
  2. 出力したCSVファイルのフォーマットを、以下の通りに編集します。
    ・「ロック状態」列(V列)〜「適用中遠隔監視ポリシー」列を削除する

    ・「端末タグ1〜20」列の未使用の欄に、"端末タグ"=”端末ごとの名前”を入力します。
    ”端末タグ”は、「iPadName」や「DeviceName」など、端末表示名用の端末タグであることがわかるように設定してください。
    本手順では、例として「iPadName」を使用しています。
    ※①の端末のように、端末タグ欄に「iPadName=モビ太郎」と入力した場合、この端末の端末表示名は”モビ太郎”に変更されます。

端末情報を⼀括更新する際の注意事項

  • CSVファイルに記載した端末タグの情報が、そのまま対象端末の全ての端末タグの情報として上書きされます
  • 既存の端末タグの登録がある場合、該当箇所が「空欄」のCSVファイルで更新を行うと、登録情報が上書き削除されます
  • キーに入力している情報で重複がある場合、エラーメッセージが表示されます
  • キーと値の両方が入力されている必要があります

  1. 編集したCSVファイルを使用して、端末情報を一括更新します。
    端末情報の一括更新は、複数の端末情報をCSVファイルで一括更新するを参照してください。
    これで、各端末の端末情報に、端末タグのキー(”iPadName”)と値(”端末ごとの名前”)が設定されます。

2.「端末表示名」の端末タグを含むiOS・macOS設定を作成する

iOS・macOS設定を新規作成します。iOS・macOS設定の作成はiOS・macOS設定を作成するを参照してください。
「端末名称」のラジオボタンにて”設定する”を選択し、1.端末情報に「端末表示名」の端末タグを設定するで設定した端末タグを半角括弧”[]”で囲って入力します。
※本手順の例の場合、”[iPadName]”を入力します

3.iOS・macOS設定を適用する

2.「端末表示名」の端末タグを含むiOS・macOS設定を作成するで作成したiOS・macOS設定を、端末に適用します。
iOS・macOS設定の適用は、iOS・macOS設定を適用するを参照してください。
これで、端末本体の設定>一般>情報>名前 がCSVファイルで指定した内容に一括で変更されます。

4.最新の「端末表示名」を取得する

端末基本情報取得を実行して、最新の「端末表示名」を取得します。端末基本情報の取得は、端末の情報を取得するを参照してください。
これで、管理画面上の「端末表示名」が一括で変更されました。

端末側の「名前」の変更を制限する

端末本体の設定>一般>情報>名前は、端末側の操作で変更が可能です。
本手順を実行することで、管理者が指定した「名前」に遠隔で変更されますが、意図せず利用者の操作で変更される可能性が考えられます。
上記を防ぐ方法として、デバイス利用制限の適用が有効です。
以下のデバイス利用制限を適用した端末では、端末側で「名前」を変更することが制限されますので、運用に合わせてご対応ください。

・デバイス名の変更を許可:”許可しない”

フィーチャーセットの作成や適用方法は、フィーチャーセットを作成するフィーチャーセットを適用するを参照してください。

端末タグの活用例

端末タグは、本記事で紹介したiOS・macOS設定の他にも、複数の項目で対応しています。
ここでは、一例としてロック画面のメッセージ設定での端末タグの活用方法をご紹介します。
端末タグに対応しているその他の項目の詳細は、端末タグを含む遠隔設定を作成するで確認できますので、運用に合わせてご対応ください。

ここでご紹介するロック画面のメッセージ設定は、端末のロック画面に任意のメッセージや資産情報を表示する機能です。端末の管理方法として、端末ごとに管理番号を用意し、端末本体にシールを貼付する等を行い、管理しているケースがあるかと思います。

この場合、ロック画面のメッセージ設定を利用すると、端末のロック画面に端末の管理番号を表示できるため、運用によってはシールを貼付する等の手順を省くことができます。

また、端末のモデルによっては、端末本体の背面にシリアル番号の記載がない場合があります。シリアル番号は、端末の設定アプリ上で確認できますが、ロック画面のメッセージ設定を利用することで、ロック画面でシリアル番号の確認ができます。

端末の管理番号やシリアル番号は、端末ごとに異なります。端末タグを利用すれば、端末ごとに異なる値を設定して、その値をロック画面に表示して端末管理ができます。

端末タグを利用して、ロック画面に端末の管理番号等を表示する場合、以下の流れでご対応ください。

  1. 端末情報に「管理番号」等の端末タグを設定する。
    端末タグの設定は、CSVファイルを使用して複数端末に一括設定できます。手順は1.端末情報に「端末表示名」の端末タグを設定するをご参考ください。
    ※以下の例では、「管理番号」の端末タグとして"manageNo=mobiconnect▲▲▲”を記載しています
  2. 手順(1)で設定した端末タグを記載したロック画面のメッセージ設定を作成する。
    ロック画面のメッセージ設定の作成は、各種遠隔設定を新規作成するをご確認ください。
  3. 手順(2)のロック画面のメッセージ設定を含むフィーチャーセットを作成する。
    フィーチャーセットの作成は、フィーチャーセットを作成するをご確認ください。
  4. 手順(3)のフィーチャーセットを端末に適用する。
    フィーチャーセットの適用は、フィーチャーセットを適用するをご確認ください。
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